「材料と加工と製品を繋ぐ」を会社の理念として

TRICOという社名は、材料,加工,製品の3つを繋ぐという想いの「TRICONNECT」(造語)から名付けました。
35年以上を高機能プラスチック(エンプラ)と高機能繊維(カーボンファイバー)のメーカーで勤務した得た経験から、熱可塑性プリプレグという素晴らしい素材にたどり着きました。
この素材で製造された成形品(CFRTP)は生産性と機能性を両立することが可能で、近い将来には様々な分野で大量に使用される可能性が高いと言われています。
現在、私たちの身の回りには多くの素材が存在し使用されてきました。
例えば、木材や綿などの植物由来のもの、鉄やアルミなどの金属、ガラスやセメントなのの無機物がありますが、ここに炭素繊維強化の熱可塑性プリプレグが加わろうとしています。
特に金属と比較して軽量で高強度な特徴を生かして、航空機や自動車分野に大きな期待がかかっていますが、その反面課題も多く、改善が急がれています。
課題の一つは、熱可塑性プリプレグが新しい素材である事から、加工分野の役割分担が確立されていないことにあります。
金属やプラスチックは素材メーカーから出荷された素材は確立された設備(金属プレス機,射出成型機)やシステムなどを導入した多数の加工メーカーによって加工され次の工程へと出荷されますが、熱可塑性プリプレグはまだ汎用的に使用できるわけではありません。
近年、材料の開発が進みラインナップも増えてきておりますし、熱可塑性プリプレグの採用に興味のあるエンドユーザーや加工に取り組みたい加工メーカーからの問い合わせも増えてきております。
ただ、各々がうまく繋がっていないと感じる事が多くあります。
TRICOはまだうまく繋がっていない材料と加工と製品を繋ぐことによって、新しい素材の大きな発展に貢献したいと考えています。
材料メーカーには素材の採用を決定するエンドユーザーと販売先の加工メーカーを、
加工メーカーには材料と設備・システムとエンドユーザーを、
エンドユーザーには材料と加工メーカーを最善の内容で結び付けたいと考えます。
熱可塑性プリプレグの発展と関わる全ての皆様の利益の為に、TRICOは材料と加工と製品を繋げていきたいと思います。